20
9 月
「部長のパソコンの中に入ってて、しかも、ウィニー使ってんだよね。」
「とりあえず、パソコンに保存してあった君らしき映像は全部削除しておいたけど・・・。」
「携帯で撮った動画みたいだから、そっちも何とかした方がいいと思うよ。余計なお世話だけど。」
オタクっぽい外見の男性社員は、私と目を合わせないようにして、事務的に説明してくれる。
最近、服を最低限しか脱がないなって思ってたけど、まさか撮られてたなんて思わなかった。
こんなAVまがいの映像が流出してたらと思うと寒気がする。
「あ、削除するためにちらっと確認しただけで、ちゃんとみてはいないから!」
無言でうつむいたままの私の態度を誤解して、男性社員はあわてていった。
「でも、ちょっとはみたんですよね・・・。」
私がにじりよると、男性社員はおびえたように体を引いた。
「口止め、しなくちゃ。」
男性社員に抱きついて、私からディープキスをした。
硬直した男性社員の体からゆっくりと力が抜けて、体に手が回される。
私の口の中にも彼の舌が入ってきた。
こんな濃厚なキス、いつ以来だろう・・・。
たっぷりと唾液を交換し合って、気分が盛り上がったところで、唇がはなれた。
よだれがつうっと二人の唇の間からたれる。
「こんなことしなくても、誰にもいわないのに。」
私はふうっとため息をついた男性社員にしがみついて、
「お願いだから、イヤじゃなかったら、私を抱いて・・・。」
ってささやいた。
