12
10 月
大学生になった息子のヒロシが、ものすごく暗い顔で帰ってきた。
次の日になっても、部屋から全く出てこない。
私はヒロシがこのまま引きこもりになってしまうのではないかと、心配でたまらなかった。
成績もよく、スポーツも得意だったヒロシは、女の子にもモテていたし、今まで私に心配をかけたことなんてなかったのに。
私はヒロシの部屋のドアをノックして、中に入った。
昼間なのにカーテンがしめられたままの薄暗い部屋。
ヒロシはベットにうつぶせに横たわったまま、枕に顔を埋めていた。
「ヒロシ、どうしたの?何か悩みがあるなら、ママに話してみて・・・。」
しばらく、ヒロシは無言だった。
やっと口を開いたヒロシは、とても小さな声で、
「・・・下手だっていわれたんだ。」
「ヒロシが下手?何が?」
「セックスだよ!昨日、はじめて彼女とヤったんだ・・・。やっと入れたと思ったら、すぐ射精しちゃって、彼女に下手って笑われて、フラれた。」
「そうなの・・・。」
私はヒロシが今まで童貞だったということの方に驚いた。
「ずっとママのいうとおりに勉強ばっかしてたから、セックスが他の男より下手になってたんだよ!どうしてくれるんだ!」
ヒステリックに私を責めるヒロシに、私がしてやれることといったら、自分の体でセックスを教えてあげることだけだった。
近親相姦したいなんて、考えたこともなかったのに。
むしろ、近親相姦なんていう話をきくたびに、気持ち悪いと思っていたくらいなのに。
ヒロシには近親相姦に対する抵抗は全然ないみたいだった。
